宮崎興治の生徒に!保護者へ!塾内日誌!

合格の先にあるもの

昨日、ある生徒の保護者の方が相談に来られた。

その中で印象的だったことがある。

それは、将来を見据えて大学受験を考えていたところだ。

簡単に言うと、

「数学は受験科目からはずそうと思えばはずせるが、

 将来、公務員試験などの試験で数学が出たときに困るので、

 とりあえず数学はやっておいて損はないと考えています。」

という内容だった。

この保護者の方は素晴らしい、と私は思った。

生徒も含めて、多くの人は目先の大学合格を考えてしまう。

よくあるのが、

将来何がしたいのか、ではなく、どこの大学なら行けるのか、だ。

この考え方はこの考え方で間違えではないのだが、

大学に入学した後や、就職活動をするときなど、

「自分はこれがやりたいのか??」

と多くの人は自問することになる。

私は生徒と面談するとき、まず

「将来何がしたいのか」

を聞いている。

大学は通過点でしかないからだ。

ただ、

「将来何がしたいのか」

という質問に明確に答えられる生徒はほぼいない。

まぁ、それはそれで仕方ないかな、と思う。

高校生は、学校という限られた世界でしか生きてきていないのだから。

世の中にはとてもたくさんの職業がある。

でも、その職業のほとんどの内容を高校生は知らない。

そんな限られた範囲の中で将来を決めろ、

というのがそもそも無茶な話しだ。

ただ、ぼんやーりと、何となくでもいいので、

まずは将来に視点を合わせてほしい。

こんな方面に行きたい、とか、あんな仕事をやってみたい、とか、

漠然とでもいいので、まずは将来を考えてほしい。

その将来につながるように、大学を選んでくれればと思う。

大学を卒業した後の方が、人生は長いのだから。