宮崎興治の生徒に!保護者へ!塾内日誌!

高3文系クラス夏期講習内容変更

高3文系クラスの夏期講習を2日前から行っているが、

講習内容を急きょ変更した。

最初はマーク演習をガンガンやっていこうと考えていたが、

あまりにも基本的解法が身についていないため、

基本問題の反復練習に内容を変更した。

生徒たちにも同じ例で説明したが、

たとえば家を建てることを考えてみよう。

まーったく何も知らない人が、

師匠に習って家を建てていくことを想像してほしい。

まずは道具の使い方を習うはずだ。

トンカチはこうやって使う。

ノコギリはこうするとよく切れる。

クギはこうやって打つ。などなど。

そして道具の使い方を一通り習って使えるようになったら、

次はそれらの道具一つ一つを組み合わせて家を建てていく。

この場面ではクギを打つ。

この場面では木を切る。などなど。

そうやって家がたつ。

数学も同じイメージだ。

まずは基本的解法や公式の使い方など、

それぞれの道具の使い方を身につけなければならない。

そしてそれら一つ一つが使えるようになったら、

次は実際にマーク問題を解いて、

どんな場面でどんな解法や公式を使うかという感覚を身につける。

そしてマーク問題が解けるようになる。

ここで注意してほしいことがあって、

基本的解法や公式を使えるレベルにないのにマーク問題を解いても、

時間ばっかりかかってあまり身につかないということだ。

これも家を建てることを想像すればすぐにわかる。

トンカチやノコギリの使い方があいまいなまま家を建てようとしても

時間ばっかりかかって、いい家は建たない。

その場面場面で立ち止まって、

「えっと、ノコギリの使い方は確かこうだったかな・・・?」

なんてやってたら日が暮れてしまう。

高3文系に対し、夏期講習は家を建てることを教えたかった。

今まで教えてきた道具一つ一つを使って、

こんな場面ではノコギリを使おう!って感じの講習をやりたかった。

だからそのためのプリントを大量に用意し、

夏休みに入る前までに、この夏期講習のための準備を進めてきた。

だが、実際に家の建て方を教えてみると、

道具の使い方が実にあいまいなのだ。

じゃあ、夏期講習が始まる時間までに、

道具の使い方を自分できちんと復習してこい!

って言っても、学校の補習や課題が忙しくて、

生徒にそんな時間はない。

見ていたらよくわかる。

だから講習内容を家の建て方から、道具の使い方に変更した。

道具の使い方の説明は通常授業でしているので、

夏期講習中は、とにかく道具を使いまくってもらっている。

基本問題を解く解く解く解く!

とにかく自分の手を動かして解く!!

で、質問があれば何でもしてこい!と。

私から積極的に説明することはなく、

とにかく生徒が手を動かす。

それが今のあの子たちにとって一番効果的だ。

ただ、生徒たちにとって効果的であっても、

私の立場からすると質問を受けることしか仕事がない。

そんな質問を受けるだけの講習内容で、お金をいただくことはできない。

数学のプロとして。

だから夏期講習のお金はすべて返した。

この1か月でこれまでに教えたすべての道具を

完璧に使いこなせるようになってほしい。