宮崎興治の生徒に!保護者へ!塾内日誌!

下がる努力

人間は、上がる努力をすることは楽しい。

勉強ができるようになったら楽しい。

仕事ができるようになったら楽しい。

だから多くの人は上がるために努力をする。

私ももちろん上がるための努力は日々している。

それは数学力であったり人間力であったり、

いろいろな面においてだ。

学校の先生や塾の先生、上司の人や、親など、

教えるということを行っている人は、

上がる努力に加え、下がる努力が必要だと思う。

下がる努力とは、教える人の目線に立つということ。

人は上がる努力はやるが、

下がる努力をする人が少ないように思う。

それは一度上がってしまった状況で、

もう一度下がるのが面倒だからだ。

今いる場所から下を見る方が楽なのだ。

ただ、教わる方はそのことを敏感に感じ取る。

この人は上から見ているか、同じ目線で見ているか。

だから下がる努力というのは非常に重要なのだ。

例えば、

上のレベルのクラスと、下のレベルのクラスで、

まったく同じ範囲の授業をするとする。

授業の予習をするとき、

普通は1回その範囲の予習をやったら終わりだと思う。

しかし、私は予習を2回するのだ。

1回目は上のレベルの生徒目線で、

2回目は下のレベルの生徒目線で。

まったく同じ問題を目線を変えて解く。

私は数学のプロなので、

プロとしての準備をする。

だから面倒でも下がる努力は怠らない。

これからもそのような小さな努力を続けていこうと思う。