宮崎興治の生徒に!保護者へ!塾内日誌!

断水中の素敵なエピソード

ようやく水が出るようになり、

ようやく電車が走るようになり、

尾道は全体的に日常を取り戻しつつある。

さて、断水中に色々なことがあったのだが、

一つ素敵なエピソードを紹介しようと思う。

今回の断水は、

地域によって復旧の速さが違った。

Aという地域は

断水から4日で水が出るようになり、

Bという地域は

断水から12日で水が出るようになる、

といった形だ。

ある1人の生徒が、

断水中の水分補給用として、

自分用に何本かジュースを買っていた。

そして、

たまたま早く家の水が出るようになった。

自分の家の水が出るようになって、

そのジュースを飲まなくても大丈夫になったみたいで、

次のようなメッセージを書いた紙を

塾の冷蔵庫に貼っていた。

『冷蔵庫にある

 スプライトとソルティライチは

 自由に飲んでください!』

で、冷蔵庫の中を確認すると、

そのジュースがあったわけ。

もちろん、

そのジュースは自分で飲んでも良かったのに、

断水で大変な他の人を想って、

わざわざ提供してくれたのだろう。

「あー、こういうの、素敵だなー」

と思って、

成り行きを見守っていたのだけど、

次の日に変化が!

メッセージが書いてあった紙の下の方に

『ごちそうさまでした♡』

と書いてあったのだ。

誰が書いているのか

ぜんぜんわからないけど、

ちゃんとお礼を言っていて、

なんかいいでしょ♪♪

そしてまた後日、

さらに変化が!

メッセージが書いてあった紙に、

『大きな水冷やしてます。

 自由に飲んでね。』

と書いてあったのだ。

みんなで与え合っている感じが

本当に素晴らしい。

ちょっと読みにくいかもしれないけど、

その紙がこちら!!

こんなやり取りが

自発的に起きるって、

本当に素敵なことだなと思う。

しかも、断水中で

みんなすごく大変なときにね。

世の中の真理の一つに、

『与える者は与えられる』

というものがある。

これは論理的に証明できて、

絶対的に正しい。

だから、

私は生徒たちに

「与える人になりなさい」

と常々伝えている。

もちろん、

自分が与えることができる範囲内でね。

勉強をする理由は、

与えるものをより多くするためだ。

たくさん勉強をして、

それを惜しみなく人に与える。

そうすれば人生は必ずうまくいく。

その分、自分に返ってくるからね。

今回の一連のメッセージのやり取りは、

まさに与えるメッセージなわけ。

だから私は素晴らしいと思ったのだ。

誰かわかんないけど、

ありがとう。