2日前、もとの宮崎塾があった場所を、
大家さんに引き渡した。
引き渡す前日に、
カラッポになった塾の中を見渡したのだが、
とても感慨深いものがあった。
当たり前だが、
最初は何もなかった。
ただの何もない空間がそこには広がっていた。
何を置けばいいかなんてわからなかったから、
とりあえずホワイトボードとか、
机とかイスとか、
多分これは必要だろうという物を置いた。
何度も何度もホームセンターや百均に足を運んでは、
足りないものを付け足していった。
もうこれで全部そろっただろう!
なんて思って安心していたら、
まだまだ足りない物だらけ。
夏になれば暑くなり、
置き型扇風機や壁掛け扇風機を買い、
冬になれば寒くなり、
暖房器具を買い、
トイレがつまればトイレ用品を買い、
そんなこんなをしていたら、
物がそろうのに結局1年くらいかかってしまった。
それらの物に囲まれて、
生徒たちとたくさんの時間を過ごした。
暑い日も寒い日も、お盆もお正月も、
センター試験の日も合格発表の日も。
この場所ですごくたくさんのことがあったから、
カラッポになってしまった塾を見て、
とても感慨深いものがあった。
2年1カ月という短い期間ではあったが、
私にとっては特別な場所だ。
この場所からすべてが始まったのだから。
この場所があったから、
たくさんの生徒たちと出逢えたのだから。
今までありがとう。
本当に感謝だ。