今年は高3文系クラスと高2文系理系クラスだけに夏期講習をする。
他のクラスは通常授業と秘密特訓で何とでもなるから。
高3文系クラスの夏期講習の内容は、数学のマーク対策だ。
理想的には全員に参加してもらいたいのだが、
生徒それぞれに個々の状況がある。
たとえば、昨日夏期講習の申し込みをしてきた高3のある生徒は、
センター試験にも2次試験にも数学が必要だ。
2次試験に数学が必要なので、記述力を高めなければならない。
今はまだ目先のマーク試験の点数を上げる時期ではない。
だからこの生徒については夏期講習参加はこちらから断った。
「今はマークの点数を上げるのではなく、記述の点数を上げる時期だよ。
だから夏期講習に参加するのではなく、秘密特訓の方を頑張ったほうがいい。」
と言って。
ちなみに秘密特訓は無料で行っていて、
夏期講習はある程度の料金をいただく予定だ。
経営者としては夏期講習に参加してもらった方が助かる。
でも、生徒のことを本気で考えたら、
夏期講習参加よりも秘密特訓に力を入れる方がいいと判断した。
塾を経営していくためには、もちろんお金は重要だが、
それよりも生徒の未来の方がはるかに重要だ。
「企業の目的は利益を出すことだ」と多くの方が言っているが、
「宮崎塾の目的は生徒の可能性を最大にすることだ」と言いたい。
ちなみに、英語の点数が取れていない文系の生徒についても
数学の夏期講習参加はこちらから断った。
文系にとって一番大事な教科は英語だ。
英語の点数が取れていないのに、
数学の点数を取っても入試にはほぼ受からない。
だからこの夏は数学よりも英語をやるように指示した。
文系の生徒で、英語の点数がある程度とれていて、
あとは数学の点数が伸びればいい、
という生徒について夏期講習参加をOKしている。
あと、2次試験が必要ない理系の生徒も参加OKだ。
理系は数学が伸びる可能性が高いから。
正直な話、人数が多くても少なくても、
私の労力としてはあまり変わらない。
もともと少人数制の塾だし、
授業時間は変わらないし。
夏期講習には全員に参加してもらった方が、経営は安定する。
でも、生徒の合格の可能性を下げてまで
夏期講習に参加させようとは全く思わない。
私の夢は
「人を幸せにする」
ということだから。
これからもこの信念を貫いていくつもりだ。