高3の生徒がマーク模試やマーク演習を学校でやり、
その結果を見て焦っている。
いろいろな勉強のやり方があると思うが、
私はガーーっと集中して1つの科目を仕上げていくのが
効率的なやり方だと考えている。
どの教科も毎日まんべんなくやっていくより、
例えば数学なら数学に絞って、
毎日やらないといけないことが終わった後に、
残りすべての時間を数学に費やす。
1か月くらいして数学がある程度仕上がったら、次に英語を仕上げる。
という具合に。
私は受験時代、そのように1科目1科目つぶしてきた。
特に理科。
当時、私は「物理」と「化学」を選択していた。
高3の夏まで物理と化学はこれといった勉強はしておらず、
マーク模試などで50点~60点くらいしか取れていなかった。
このままじゃダメだ、と思った私は、
まず物理から仕上げることにした。
夏休みに入り、お盆の1週間だけは学校の補習がなかったので、
その1週間が完全に自分のやりたいことができる唯一のときだった。
だから私はその1週間、すべての時間を物理に費やした。
朝起きる → 物理 → 昼食べる → 物理 → 夜食べる → 物理 → 寝る
ということを1週間ずっとやり続けた。
朝9時~夜11時までやっていたから、
1日14時間ずーっと物理ばっかりやっていた。
その時間で、学校で使っていた問題集を3周解いた。
問題を見たら解答がわかるくらい完璧になるまで。
で、夏休み明けのマーク模試で100点を取った。
それから受験が終わるまで、
物理は常に90点以上は取れるようになった。
次に化学。
夏休みのようにまとまった時間を取ることができなかったので、
仕方なく睡眠を削ることにした。
それまでは夜12時に寝て朝5時に起きるという生活を送っていたが、
高3の10月からは、夜2時に寝て朝5時に起きるという生活にした。
睡眠を削ってできた2時間を、化学の勉強にすべて費やした。
1か月半ずーっとその生活を続けた。
その時間で、学校で使っていた問題集を3周解いた。
問題を見たら解答がわかるくらい完璧になるまで。
11月中ごろのマーク模試で、化学は100点を取ることができた。
それから受験が終わるまで、
化学は常に90点以上は取れるようになった。
このやり方が完全に正しいというわけではないが、
私は自分の経験から、1科目ずつ仕上げるのは
非常に効率の良いやり方だと思っている。
センター試験まで残り151日。
生徒たちに色々なアドバイスをしながら、
数学以外の教科でも
できるだけ点数を取れるようにしていくつもりだ。