昨日、高2の授業で数学ⅠAⅡBがすべて終わった。
文系は高校数学の全範囲が終わったことになるので、
これから1年間をかけて復習と入試演習を行う。
新しく習うことがないので、
気持ちとしては非常に楽なはずだ。
一方、理系は次回から数Ⅲに入る。
数Ⅲは計算量が多く、
しかもⅠAⅡBの公式や解法を使える前提で授業が進められる。
だからⅠAⅡBをわかっていないときびしいし、
何より計算力がないと正解までたどり着けない。
個人的に感じる難易度でいうと、
ⅠAⅡBの5倍は難しい。
さらに数学Ⅲが終わったら、
今度は数学Cが待っている。
数学ⅢCすべてが終わるのは高3の夏明けくらいだ。
だから夏明けまでは数学ⅠAⅡBの復習は自分でやらないといけないし、
新しく習うこともしっかり定着させていかなければならない。
このように、文系と理系では数学の重さが全く違う。
毎年のことなのだが、
理系選択者の約半数は数学ⅢCを捨てる。
つまり受験科目に数学ⅢCが不要な大学・学部を選ぶのだ。
それは数学ⅢCの重さに耐えきれないから、という理由が多い。
文系理系を選択するときに、
「数学ができるから理系
数学ができないから文系」
という選択の仕方をする生徒がいるが、
あれは良くない。
将来、何がしたいかで文系理系を選ぶべきだ。
しかし、もし理系を選ぶなら、
それなりの覚悟が必要だ。
つまり、文系が1年間復習している最中に、
理系は自分で復習をしつつ、
数学ⅢCをやらなければならないという覚悟。
さて、高2理系はこれから数Ⅲに突入だ。
覚悟をもって勉強に挑んでほしい。