文部科学省の
「平成22年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」
によると、平成22年度のAO+推薦が全体に占める割合は
約44.2% だ。
大体半分くらいの受験生が推薦で大学に入学する割合だ。
この時期は多くの大学の推薦入試の結果が発表され、
合格する生徒もいれば不合格になる生徒もいる。
そして合格した生徒は受験終了となる。
推薦入試も一般入試も合格してしまえば一緒なのだが、
長期的な視点に立ってみたときに、
推薦入試は少し不利だと思う。
毎年受験生を見ているが、
受験が近づいたときの集中力や頑張りはものすごい。
人生すべてを受験勉強にぶつけている感じだ。
私自身もそうだったのだが、
人生で一番がんばれるのは受験直前だ。
だから人生の中でものすごい頑張る時期を経験するかしないかは
今後の人生において大きいと私は考えている。
もちろん推薦入試がダメだと言っているわけではない。
推薦に向けての勉強をがんばったのだろうし、
普段の勉強をしっかりやっていたから、良い調査書を出せたのだろう。
それらの努力があったからこその合格だ。
毎年、推薦で合格した生徒に言っているのだが、
合格しても受験勉強は続けた方がいい。
少なくともセンター試験までは。
勉強をしていなければ大学に入ってから苦労することになるし、
それに勉強をがんばった経験が、
社会に出てからの自分の支えになることがあるから。
「受験のときにあれだけ頑張れたんだから、自分はできる!!」って。
だから推薦で合格しても勉強は続けるべきだ。
一方、一般入試の生徒たちは、
推薦で合格していく生徒をみてうらやましがる。
気持ちはよくわかるが、人は人、自分は自分だ。
あと2か月、3か月もすれば全員結果は出る。
なが~~~~~い人生の中の2,3カ月なんてあっという間だ。
ほんのちょっとの差。
だから自分のペースを保って、自分の勉強をやればいい。
周りが合格しようが、自分の合格にはまったく関係がないのだから。
センター試験まであと36日。
1か月後の今ごろはセンター試験本番直前だ。
まだまだ点数は伸びる。
今まで通り、全力で頑張ろう。