一時期、資格ブームなるものがあったが、
私はまったく興味がなかった。
忙しいアイドルでも取れました、とか、
こんなに簡単に資格が取れます、とか、
意味のないことをやってるなー、と思っていた。
理由は2つ。
1つ目の理由は、
資格は取ってからが大事だと思っているから。
例えば、教員免許を持っている人が全員教員としてプロかというと、
そんなことはない。
現役でバリバリ教員をして、プロになっている人もいれば、
教員免許を持っているだけで、その他の職業についている人もいる。
運転免許にしても、調理師免許にしても、
取った後に活用しなければ意味がない。
2つ目の理由は、
取りやすい資格ほど効果がないから。
例えば、英検5級を持っていたって、誰も何とも思わない。
それは英検5級が取りやすいからだ。
誰でも取れるので希少価値が少ない。
それに対して、英検1級を持っていたら、周囲はすごいと思うだろう。
それは英検1級が取りにくいからだ。
さて、言いたいのはここからだ。
世の中で一番わかりやすい資格は学歴だと思う。
日本では依然として学歴が重要な位置を占めている。
私は転職支援の仕事をしていたことがあるが、
学歴フィルターなるものがあった。
「〇〇大学以上の学歴の人だけ履歴書を受け付けます」
というものだ。
企業側としてはできるだけ優秀な人材がほしいので、
一番わかりやすいフィルターが学歴だったわけだ。
学歴は資格と同じような性質を持っていると思う。
取ってからが大事だし、
取りにくいものほど効果がある。
だから、将来に繋がる大学に入ることが大切だし、
偏差値が高いとされる大学に入ることも大切だと思う。
ただ、学歴は一つの手段でしかない。
学歴がすべてなわけではなくて、
例えば、ピアノのコンクールで全国優勝をするとか、
サッカーでインターハイに行って最優秀選手に選ばれるとか、
人が難しいと思うことを成し遂げるのも一つの手段だ。
もちろん人が難しいと思うことなのだから、相当な努力が必要だ。
だから価値がある。
学歴がすべてではないけど、
学歴は非常に有効な手段の1つなので、
宮崎塾の生徒たちには、しっかり勉強してもらいたい。
そして、その学歴を活かして、
周りの人に喜んでもらえるような存在になってほしい。