年月が流れるにつれ、
求められるものは変化する。
その変化を捉えていれば、
必要とされる人間になれるのだと思う。
戦後の日本には物がなかった。
だから、大量に物を作って安く売れば、
どんどん物が売れた。
つまり、大量生産、大量消費の時代だ。
時代は流れ、
今の日本には物があふれるようになった。
食べ物も、着るものも、
コンビニやネットなどですぐに手に入る。
こんなに物があふれている時代だから、
大量生産するだけでは物は売れなくなった。
つまり、求められているものが変化したのだ。
では、今、求められているものは何か?
これは私の個人的な考えだが、
物があふれている時代だからこそ求められているもの、
それは「心」なのだと思う。
今は「心の時代」。
例えば、ごはんを食べに行くとする。
ごはんを食べるところなんてたくさんある。
おいしいとか安いとか、
もちろんそういうことも大事なのだが、
もしもお店の人がものすごく愛想のいい方だったら、
私はそのお店に通うと思うのだ。
笑顔で愛想よく、
「いらっしゃい!今日も来てくれてありがとね!」
って言ってくれるお店と、
無愛想なお店だったら、
愛想がいい方がいいよね。
ものがたくさんある時代だから、
消費者は選ぶことができる。
同じようなものがたくさんあるなら、
感じのいい店を選ぶ。
だから、今は「心の時代」だと思うのだ。
生徒たちには、
人間力のある大人になってほしい。
「悪口は言わない方がいいよ」
とか、
「みんなで仲良くしようね」
とか、
ものすごく当たり前のことを生徒たちに言い続けるのは、
そういう理由があるからだ。
頭が良いことが最優先ではなく、
人間力が高いことが最優先になる時代が、
もうすぐ来るのだと思う。