私は塾の経営者なので、
毎日生徒たちの学力を全力で伸ばしている。
最終的に大学受験という決戦で、
生徒たちは学歴というものを手にするわけだけど、
学歴だけでは人生はうまくいかないと思っている。
学歴が良くないのではなく、
学歴「だけ」なのが良くないと思うのだ。
確かに、難関大学に合格していれば、
特定の科目について高度な知識があり、
一定レベル以上の忍耐力や努力する力があることはわかる。
ただ、やっぱりそれ「だけ」では、
なかなか社会に出て通用しない。
例えば、高級レストランがあるとしよう。
その高級レストランが高級レストランである理由は、
味、接客、雰囲気、衛星面など、
色んな要素がすべてハイレベルであるから、
高級レストランなわけ。
もし、味だけはものすごくおいしいけど、
店員の態度が最悪で、
店の雰囲気が良くなく、
床や壁やテーブルが汚いレストランだとしたら、
おそらくお客さんはほとんど来ないだろう。
大事なことは、
どれか一つだけがすごいのではなく、
全体がすごいことだと思うのだ。
模試を受けて結果が返ってくると、
英数国理社の五角形のグラフが書かれているよね。
数学だけよくて、
他の科目がダメダメだったら当然五角形の面積は小さくなる。
逆に、突出した科目がなかったとしても、
英数国理社すべてが平均的であれば、
それなりの面積にはなるわけ。
人間もこれと同じで、
たくさんの要素の一つとして学歴があるわけで、
学歴「だけ」が良くても、
他がダメダメだったら、
トータルの面積としては小さいわけ。
人間には色んな側面があるけれど、
私が最も大切だと思うのは、
「学歴」+「人間性」。
この二つが高いレベルであれば、
人生はほぼ成功したようなものだと思う。
もちろん、
人間性というものは数値で測れるものではないので、
英数国理社のように単純ではない。
ただ、プラスの言葉を話すことだったり、
人の話しをうなづいて聞くことだったり、
人に思いやりをもって接することだったり、
これは絶対に人間性が高くなるというものはある。
授業中の話しであったり、
本紹介であったり、
できることは限られるけど、
これからも生徒たちの人間性が高まるような努力をしていきたい。
そして、生徒たちが宮崎塾を卒業してからも、
誰からも愛されるような人間になってもらいたい。
まだまだ色んなことを模索中だけど、
勉強「だけ」を教えるような塾ではなく、
生徒たちの人間性も高めれる塾でありたい。