「将来の夢は何ですか?」
よく子供たちに向けられる質問だ。
世の中に存在する多くの職業に目を向け、
将来自分が何になりたいかを考える子供たち。
生徒と進路の面談をしていても、
医者になりたい、看護師になりたい、学校の先生になりたい、
など、職業について目を向けている。
もちろん職業に目を向けることは大切なのだが、
「何をして生きるか」よりも、もっと大切なことがある。
それは「どう生きるか」。
ある特定の職業に就けば、絶対に幸せになれるわけではない。
芸能人でも、社長でも、パイロットでも、医者でも、
その中には、幸せな人もいれば、幸せでない人もいる。
だから、職業だけで人生を選択するのは危なっかしい。
それに対して、
自分は人を笑顔にするために生きていくんだ、
とか、
誰かのために役に立てるような人生を送ろう、
とか、
そんな考えを持って人生を生きていけば、
どんな職業に就いても幸せな人になれると思うのだ。
例えば、学校の先生。
生徒や保護者や周りの先生など、
自分の周りにいる人たちのために一生懸命働けば、
授業だって上手くなるし、信頼も集まるし、できる仕事も増えてくる。
そうすれば自然と幸せな人生を歩める。
コンビニの店員だって、サラリーマンだって、何だって、
そういう生き方を決意すれば、誰でも幸せな人になれると思うのだ。
いろいろな考え方があると思うが、
私は「何をして生きるか」よりも「どう生きるか」の方が大切だと考えている。
もちろん両方とも大切なのだが、
「どう生きるか」ということを
子供たちにあまり考えさせていない教育がもったいないと思うのだ。
長い長い人生に比べて、
生徒たちが宮崎塾で教わる時間はわずかだ。
そのわずかな時間の中でも、
私が人生で学んできたことを少しでも伝えていけたらと思う。