ここに1本のナイフがある。
食材を切ることもできるし、ヒモを切ることだってできる。
一方、人を傷つけることもできる。
ナイフ自体に良いも悪いもない。
ただ、使い方次第では、良くなったり悪くなったりする。
勉強も同じだと思う。
たくさん勉強をして医者になって、人を救うことができる。
学校の先生になって、人を育てることができる。
一方で、
パソコンの勉強をして、なりすましになることができる。
勉強ができない人を見下すことだってできる。
勉強自体に良いも悪いもない。
ただ、使い方次第では、良くなったり悪くなったりする。
今、高3は国公立大学前期試験の1週間前だ。
受験生時代の私がそうだったように、
たくさんたくさん勉強しているはずだ。
今、たくさん勉強をしていることを、
どうか良い方向に使ってほしいと思う。
良い方向は何かって?
それは、人に喜んでもらうこと。
医者でも、学校の先生でも、薬剤師でも、サラリーマンでも、
どんな職業であっても、
人に喜んでもらえる人生を歩めたら本当に幸せだ。
ただ、一つ注意してほしいことがある。
それは自分を犠牲にしてまで、
人に喜んでもらおうとしてはいけない。
「自分もハッピー、相手もハッピー」
これが人生を幸せに過ごしていくコツだ。
私は数学が得意だから、
人に数学を教えるとハッピーになれる。
生徒たちも数学を教わることで、
偏差値が上がったり、大学に合格したりすることでハッピーになれる。
だから私は、毎日本当に幸せな時間を過ごしている。
自分が好きで得意なことをとことん勉強して、
人に喜んでもらえるような人生を送ることができたら、
それは最高に幸せだと思う。
高3生はもう少しで受験が終わる。
今週で高3に数学を教えるのは最後だ。
受験が終わればみんなそれぞれの道を歩んでいくことになる。
それぞれの道で、
どうかみんなが幸せな人生を送れますように。