前回のブログ 「感動的な報告 その1」を見て、
今回のブログを見てね。
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1期生の中にA君という生徒がいた。
A君は他の1期生よりも少しだけ遅く入塾してきたので、
一緒にいた期間は7、8か月くらいだったと思う。
他の生徒たちと同じように、
A君にも一生懸命数学を教えた。
ただ、結果的に、
A君は志望大学に合格することはできなかった。
私が人生の中で一番辛いのは、
教えていた生徒が志望大学に合格できないことだ。
もちろん、私の辛さよりも、
生徒本人の方が何倍も何十倍も辛いと思う。
だから、志望大学不合格という結果に対し、
A君も辛かっただろうし、
私も辛かった。
1期生の受験がほぼ終わり、
最後にみんなで打ち上げ的な何かをしようと思っていたが、
まだ受験が終わっていない生徒がいたので、
何もせずに終わろうと思っていた。
そんな中、
確か3月の中旬くらいだったと思うが、
1期生のある生徒が突然塾に来て、
「先生、ちょっと来てもらっていいですか?」
と言ってきた。
一体なんだ??
と思いながら、塾の駐輪場に行ってみると、
な、な、なんと、
1期生がほぼ全員集まってくれていたのだ!!
私にだけ内緒で、
学校の卒業式の日に、
1期生のみんなで話し合って決めたらしい。
みんなで宮崎先生に会いに行こうって。
感動して立ち尽くしていたのだが、
とりあえずみんなで授業教室に移動し、
誰が何を言うともなく、
生徒たちが全員席についた。
まるで、いつもの授業を受けるかのように。
突然のことで私は何も準備していなかったのだが、
私はいつものようにみんなの前に立ち、
自分の想っていることをそのまま素直に話し始めた。
なんで私が宮崎塾を作ろうと思ったのか、
宮崎塾を作るのにどれだけ不安だったか、
そんな不安の中、あなた達が宮崎塾に来てくれてどれだけ嬉しかったか、
あなた達がどれだけ大切で大切で大切な存在か、
私が今どれだけ幸せか、
そして、あなた達が幸せな人生を歩むのに必要なことは何か。
話しながら涙が出た。
1人1人の生徒の顔を見ていると、
言葉にならなかった。
そして、1期生のみんなは、
それぞれの道に羽ばたいて行った。
もちろん、A君も。
(つづく)