新高1春期講習終了しました!
7日間、数学・英語ともにかなりの量の課題をこなしてもらいました。
この7日間のスタートダッシュが今後の大きなアドバンテージになることを願って、通常授業もがんばっていきましょう。
また、塾生にはすでに連絡済ですが、在籍生徒のコロナ陽性が確認されました。尾道でも連日30人越えが続き徐々に徐々に増えてきていたので、ついに……、という感じです。
保健所の基準に従い対応をしており、館内は消毒済です。また報告当日に宮崎・阪田とも検査を受け陰性を確認しています。
これまでと同様、同時に飲食できる人数を減らし、体調の悪い生徒は欠席してもらい、体温・消毒・換気とできる限りの対応は行っていますが、体調がすぐれない場合や、ご不安な場合は在宅でも授業を受講できるようにしてありますので、ご利用いただければと思います。
様々な考えがあると思いますので、各ご家庭の意向に沿ってご利用いただければと思います。通塾・在宅どのような場合であれ、しっかりと対応できるようにシステムは整備されています。また、何かご不安な点やご相談などあれば、お気軽にご連絡ください。
ここからは生徒向けです。
生徒間のやり取りで、ある程度打ち明けられる関係性である場合と、そうでない関係性である場合があると思います。どちらにせよ個人名を特定・詮索・吹聴するようなことは避けてください。結局わかってしまうものであるにしても。
未知のものを不安に思うことは仕方がないことですが、それを見つけたところでどこからの感染であるかも現時点でわかっていませんし(僕たちのほうではいろいろと情報を聞いたうえで、判断をしています)、自分が感染するかしないかにも属性情報はともかく、個人名は関わりがありません。
「コロナにかかってしまいました。ご迷惑をおかけしてしまいすみません。」
と報告してくれました。文面を見たとき、その子の気持ちを思うと胸が苦しくなりました。
もうこれだけ広がっている以上100%感染を防ぐのは不可能でしょう。2年が過ぎても有効な打開策は発見されていません。ワクチンを打てば終わるという楽観視も3回接種が終わろうとする今ではもう通じません。どれだけしっかり対策をしたとしても、感染は僕たちにも起こるかもしれないし、身近な人に起こるかもしれません。
病気にかかることが「迷惑」になって良い訳がありません。それは仕方がないこと。
周りの「空気」が、「犯人」を見つけようという「空気」が、実際の病気よりも恐ろしいことになってしまっては本末転倒です。コロナ憎んで人を憎まず。
僕らにできることは、かかってしまった人の快復を祈りつつ、過度に反応せず、感染防止を続けること、早期の収束を願うことだけです。
戻ってきたときに、いつも通りにふるまってあげて欲しいな、と思います。
また、周囲の人が心無いことをいうようであれば、できれば、できればで構いません。少しでもかばってあげてね。
君たちが勉強するのは、最先端の学問をするためです。
まだ誰も発見していない未知の領域に切り込んでいくことです。
そこでは答はあるかもわかりません。
それは今の状況も同じことです。
思考停止せず、周囲の風潮に流されず、適切な情報収集をし、周囲の人の気持ちに配慮して、自分の振る舞いを決定してください。それは学ぶことの一環で、何よりも重要で難しい力です。何なら僕は一番大事だと思っています。
自分が幸せになるために、また同時に、周囲の人を幸せにするために、今、何ができるのか、何をしなくてはいけないのかをじっくり考えてください。今はそのいい機会だと思います。
もちろん施設管理者としての宮崎・阪田の責任は別論です。これからも環境に配慮してみんなができるだけ安心して勉強に取り組める環境を作っていきます。
何かこうしたらいいという改善案やこうしてほしいという要望があったら、教えてください。
ひとまず状況を見つつではありますが、4月4日月曜日から通常授業開始の予定です。
変更があればまたslack等でお知らせします。
第7波が来るかというニュースを暗澹たる気持ちで眺めながら
With コロナという空虚な標語を眺めながら
誰かに責任を押し付けて、真偽もわからぬ情報を垂れ流すワイドショー、風評被害やそれに伴うあれやこれやを先陣切ってやってる返す刀でまたセンセーショナルに取り上げているのがうっかり目に入ってしまったり。
人間の力の有限性と人間の持つ業を考えてしまいます。
早くマスク取ってみんなの顔を見ながら大声出して笑って授業がしたいよ。
【本日の一冊】
≪内容紹介≫
(Amazonより)
読む人のたましいを揺さぶる、芥川賞作家・今村夏子の原点
「愚直であることは人の美点だと思う」――又吉直樹
第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞W受賞の衝撃デビュー作
(紀伊国屋書店HPより)
あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれ兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞受賞の異才のデビュー作。書き下ろし短編「チズさん」を収録。
≪一言≫
今夏映画化も決定している大名作がこちら。映画どうなるか楽しみなような不安なような。
あらすじを読んでから、想像する物語とは全く異なる圧倒的な世界が広がっていますが、胸をえぐられるような読後感は他では得難いもの。この世に居場所がない、とはどういうことか。理解することされること。普通とは何か。異常とは何か。想いとは何か。多様な側面を持ち多様な読みを許容する文学の力をまざまざと実感できる。わからないものをわかろうとする、捉えられないものを少しでもこちら側へその片鱗でも持ち帰ろうとする、そんな文学の持つ意義や意味の一端をうかがうことができる、物語を越えて文学の世界へ入っていくために、最適なもののうちの一冊です。