私は家から塾まで毎日車で通勤しているのだが、
通勤経路に道がすごく細くなるところがある。
車がすれ違うのがぎりぎりで、
歩行者や自転車の人がいたら待たないといけない。
今日その道で、少し心の和むことがあった。
向こうから車が来ていて、
「すれ違うのがギリギリだなー」と思って運転していた。
そしたら私が走行している車線上に、
向こうからおじいさんが歩いてきたのだ。
このままではぶつかってしまうと思った私は
とりあえずブレーキを踏んで車を止めた。
すると向こうのおじいさんも立ち止まり、
道のはしっこによって、車が通れるようにしてくれた。
お互い止まった状態。
で、向こうから来ていた車が通り過ぎていったので、
私もおじいさんも動き始めた。
すれ違うときに、お互いにおじぎをした。
あー、これが日本人のいいところだよなー、
と思って心が和んだ。
日本人のいいところは、「お先にどうぞ」の精神だと思う。
「私は後でいいので、あなたがお先にどうぞ」だ。
最近、こういう日本人のいいところがなくなってきているのかなと思う。
マナー違反、割り込み、お年寄りに席を譲らない、などなど、
すべて自分優先の考え方だ。
「お先にどうぞ」という考え方がある人は、
マナー違反なんてしない。
相手のことを大切に思っているから。
日本人の多くが「お先にどうぞ」の精神であってほしい。
だからまずは自分自身がそうあるように意識していきたい。
ほんの数秒の出来事だったが、
あのおじいさんは素敵だった。