数学の勉強には2段階あると考えている。
家を建てることで例えてみよう。
家を建てるためには、まずは道具が使えないといけない。
金づち、のこぎり、かんな、など、
どの道具をどんな風に使えばどんなことができるのか、
1つ1つの道具を熟知する必要がある。
次に、それらの道具を使って家を建てていく。
最終的な全体像をどうするのか、
カベを張るためにはどんな道具を使って張っていくのか、
屋根を作るにはどんな道具を使って作っていくのか、
道具を使いながら組み立てていく。
話しを数学に戻そう。
1つ1つの公式や解法は道具だ。
どの公式をどんな風に使えばどんなことができるのか、
1つ1つの公式や解法を熟知する必要がある。
次に、それらの公式や解法を使って応用問題を解いていく。
最終的な全体像をどうするのか、
垂直条件を使うためにはどんな公式を使って表現していくのか、
体積を求めるためにはどんな公式を使って求めていくのか、
公式や解法を使いながら組み立てていく。
だから、数学の勉強の1段階目は道具の使い方。
それぞれの公式や解法をインプットしていく。
この段階は詰め込みでいいと考えている。
だから私がひたすら生徒たちに詰め込んでいく。
高1や高2の授業は全部この1段階目にあたる。
数学の勉強の2段階目は家の建て方。
入試問題などの難問に対し、どのように解法を組み立てていくか。
この段階は思考力を鍛えることが目的なので、
前もって生徒たちに考えてもらう。
そして私の考え方を説明し、
私の思考と生徒の思考を突き合わせる。
そうすることで思考力が鍛えられていく。
今日、ついに高3難関大文系クラスが、
この思考力を鍛える2段階目に入った。
2問しかやることができなかったが、
やはりあのレベルの難問を解くと楽しい。
何というか、問題の出題者と会話している気分になる。
出題者
「〇〇は理解しているかい?」
私
「はっはっは、そんなのは余裕ですよ!」
出題者
「んじゃ、△△はわかるかい?」
私
「うーん、これはちょっと考えないとわからないですね・・・。」
出題者
「そうだろう。ここが見抜けるかがポイントだからね。」
私
「んんんー・・・、あー、こういうことかー。」
出題者
「おおぉ!よくわかったね!」
私
「まだまだ全然いけますよ~~!」
的な。
え?
きもい?
うん、よく言われます。
でも、私の頭の中ではこんな会話が繰り広げられるのだ。
高3難関大理系クラスも数ⅢCが終わり、
もうすぐ2段階目に入る。
高3難関大文系クラスと並行して、難問に対する私の思考をバリバリ生徒たちに伝えていこうと思う。