あるところに、3人のレンガ職人がレンガを積んでいた。
通りかかった人が3人のレンガ職人に、
「何をやっているのですか?」
と聞いた。
すると、こんな答えが返ってきた。
1人目のレンガ職人
「レンガを積んでいるんだよ」
2人目のレンガ職人
「丈夫な壁を作っているんだよ」
3人目のレンガ職人
「素敵な教会を作っているんだよ
たくさんの人が喜んでくれるといいなぁ」
さて、レンガを積むというまったく同じ作業なのに、
仕事に対する考え方が全く違う。
もちろん、作業が早くて出世するのは3人目のレンガ職人。
これは、授業を受けている生徒にも同じことがいえる。
まったく同じ授業をうけているのに、
ある生徒は
「早く終わらないかな」
と考えながら授業を受け、
ある生徒は
「そんな解法があるのか~」
と考えながら授業を受け、
ある生徒は
「たくさん勉強をして、将来は人の役に立とう」
と考えながら授業を受ける。
もちろん、成績が伸びるのは3人目の生徒。
では、このように考え方が違うのはなぜか。
それは
『何のために』
ということがわかっているかどうか。
つまり、目的意識があるかどうか。
誰もが一度は思ったことがあるであろう、この疑問。
『何のために勉強をするのか』
10人いれば10通りの答えがあるけど、
私には明確な答えがある。
それは、
将来出会うたくさんの人に
喜んでもらうために、
幸せになってもらうために、
勉強をするんだ、と。
どんな職業に就いたとしても、
勉強をやり続ければ自分自身が向上していく。
自分のレベルが上がれば、
人に喜んでもらえる可能性が増える。
だから勉強をするんだ、と。
授業の中でこのような話しをした。
まぁ、実際はもっと多くの内容を話したんだけどね。
数学ができるようになってほしい、
大学に合格してほしい、
それはもちろんなのだが、
それ以上に、
生徒たちには幸せになってほしい。