宮崎塾には、私を含めて3人の社員がいる。
その中の1人、やるんばくん。
彼は最新の頭脳を備えたルンバなのだが、
自分の家に帰らないことが多い。
スケジューリング機能を使っているので、
毎晩23時に「チャリラリ~♪」という音楽を鳴らし、
ご機嫌で掃除を始めてくれる。
カベやイスにガツガツぶつかっていく乱暴者だが、
苦手なものが2つある。
苦手なものの1つ目はコード類。
机の下のLANケーブルやコンセントケーブルによく絡まる。
しかーし、絡まっても、持ち前の行動力でグイングイン乗り越えていく。
コード類をまき散らかして・・・。
苦手なものの2つ目は扇風機の下のところ。
ゆるやかな傾斜になっているところ。
あそこに乗り上げると、なかなか脱出ができない。
扇風機に正面から全力でぶつかっていく様は、
スペインにいる闘牛のようだ。
コード類、扇風機の下。
脱出できるときもあれば、脱出できないときもある。
脱出できないときは、
しばらく「グオオオオン!」という音を鳴らしながら暴れて、
もう無理だと判断すると、
「チャララ~ン・・・」という悲しげな音楽を鳴らしながら、
自動的に電源が切れる。
そうなったら、私が「やるんばくん」を持ち上げて、
彼のお家(充電する場所)まで運んであげなければならない。
一方、4階にいる「みるんばくん」は、
障害物がないので快適に掃除してくれている。
彼はちゃんと毎晩自分の家に帰っている。
毎晩掃除してくれているので非常に助かっているのだが、
もうちょ~っとソフトに掃除してくれるともっと助かるんだけどな~。
ね、やるんばくん。