毎日自習室を見ていると、いろいろな生徒がいる。
一生懸命問題を解いている生徒、
英単語を覚えている生徒、
ノートを見返している生徒、
それぞれの勉強方法でそれぞれが勉強している。
その中で少し気になることを書いておこう。
ノートに教科書のコピーをきれいに張り付けていたり、
単語帳を作っていたり、
そのようなことをしている生徒がたまにいるが、
きちんと認識しているだろうか。
それ、勉強じゃなくて、作業だよ。
勉強と作業は違う。
勉強は、頭に入れたり出したりすることだ。
暗記をしたり、問題を解いたり、テストをしたり。
それに対して、作業は頭に入ったり出たりしていない。
ほぼ、身体的な運動だ。
ノートに教科書のコピーを張りつけても、
そのことだけで知識が増えることはない。
単語帳を作るにしても、
覚えようとする気がないのだから、
作るだけで暗記ができるわけではない。
もちろん、作業が必要なこともあるだろう。
授業の予習の一つとして、
教科書のコピーをノートに張り付けたりね。
別に作業がいけないって言いたいわけではない。
作業ということを認識してやっているかってこと。
勉強も作業もごちゃ混ぜにして、
ひとくくりで「勉強」という認識をしていると、
勘違いをしてしまう。
例えば、学校から帰って毎日1時間勉強したとしよう。
でも、やっていることといえば、
毎日ノートに教科書のコピーを張り付けているだけ。
コンビニでコピーをして、
ハサミできれいに切って、
しわができないようにきっちりノートに張る。
それで勉強をした気になって、
いざテストを受けてみると、全然点が取れない。
「自分はなんてダメなんだ・・・。」
と落ち込んでしまう。
勉強と作業をごちゃ混ぜにしてしまうと、
こんな悲劇が起こりかねないのだ。
だから、今、自分は勉強をしているのか、
作業をしているのかをしっかり認識することが大切なのだ。
「あぁ~、作業ばっかりしているから、
知識は増えていないな~。
作業じゃなくて勉強をしないといけないな~。」
なんてことを考えることができるのだ。
必要な作業は仕方ないけど、
しっかりと勉強をしていこうね。