私はテレビゲームが大好きで、小さい頃は毎日毎日やっていた。
デビューは3歳くらいだった気がする。
不思議なもので、大人になった今は全く興味がなくなった。
小さい頃にいろいろなテレビゲームをやってきたのだが、
その中に「三国志」というゲームがあった。
自分がどこかの領土の君主となり、
いろんな武将を従えて敵の領土を制圧していく。
中国全土を制圧できればゲームクリアーとなる。
ゲームの一番最初に君主を選択することができ、
曹操、孫権、劉備など、様々な君主でゲームをスタートすることができた。
君主は自分で作ることもできたので、
オリジナルキャラクターを作っていろいろ試してみたことがある。
そのゲームには、「武力」「知力」「魅力」の3つの力があり、
0から100までの数値の中で、高ければ高いほどその力が強いというものだった。
「武力」は戦のときにどれだけ強いかを表す数値
「知力」は戦略や計略がどれだけ成功するかを表す数値
「魅力」は部下の忠誠や民の忠誠などがどれだけ得やすいかを表す数値
オリジナルキャラクターを作るときには、与えられた数値を使って、
自分で自由に「武力」「知力」「魅力」の3つの力に数値を振り分けることができた。
あるときは「武力」をすごく高くして戦ばかりしてみたり、
あるときは「知力」をすごく高くして相手の陣地に火をつけたりしていた。
しかし、一番効率よくゲームを進めることができたのは、
「魅力」をすごく高くしたときだった。
「魅力」が高いと人が集まってくる。
武力の高い武将や、知力の高い武将がたくさん部下になる。
優秀な武将に囲まれて、楽しくゲームをクリアーすることができたのだ。
大人になった今、これは世の中と同じことだな~、と思う。
どれだけ腕っぷしが強くても、
どれだけ頭が良くても、
人間的な魅力がなければ生きていくことは難しい。
一人でケンカばかりしていても生きていけないし、
一人で詐欺のようなことをしていても、いつかは捕まる。
でも、世の中の多くの人が自分の味方だとすると、何でもできると思う。
だから今の世の中で大事なのは人間的な魅力。
この人のためなら手伝ってあげよう、と思われる力。
そのためには、まずは自分が人の役にたつこと。
与えられる前に与えること。
今の私はまだまだ人間的な魅力が高くないが、
小さい頃自分で作った魅力の高い君主になれるように、
日々、与えまくっていこうと思う。