宮崎興治の生徒に!保護者へ!塾内日誌!

BLOG【阪田】本を読む。

2022.07.02

小さなころから本が好きで、とにかく本ばかり読んでいた。

幼稚園の頃に『驚異の小宇宙 人体』をおばあちゃんに買ってもらって熟読していた。漫画版も擦り切れるほど読んでいた覚えがある。キラーT細胞、マクロファージ、響きがとにかくかっこよくて。

図書館にもよく連れていってもらった。一回15冊借りれるんだけど、毎回15冊借りては読んで借りては読んでを小学校の間は繰り返していた。本であればなんでもよかったので、ミステリーから実用書から面白そうなものを片っ端から読んでいた。「短眠法」の本を借りて、昼休みに昼寝をするといい、と書いてあるのを真に受けて、小学校の昼休憩に放送室で仮眠をとったりしていた(放送委員だったので放送室に出入りできていたのだ)。思えばサラリーマンにとっての昼休みの話をしているのであって、学校の昼休憩ではないと思うのだけれど。アイマスクを買って、放送室の椅子で寝てたりしていた。かわいいね。

喘息持ちだったので、激しい運動はできないし、吸入や点滴をしている時間も長いし、入院していた時期もあったので、読書はうってつけだった。

もちろん漫画も読んでいたんだけど、当時よく読んでいたのは『金田一少年の事件簿』だったので、ミステリーを読んでるか金田一を読んでいるかの僕を見て看護師さんに「阪田くんは人が死ぬものばかり読んでいるね」と言われた。今も人が死ぬものばかり読んでいる。

中学校高校になると、喘息は治っていたが、今度は電車通学で片道1時間半かかるので、通学のお供に読書を続けていた。中高の図書館は充実していて、濫読するには十分で、文字が書かれてさえいればなんでもいい僕にとって宝の山だった。ミステリーだけじゃなくて現代文学や、海外文学から古典文学まで、少し背伸びをして読んだこの頃の本はもう今だと読めないなぁと思うものも多いので、貴重な経験だった。

ある授業の時、現国の先生が宮本輝の話をしていて、流れで「宮本輝読んでるやついるか?」と聞かれてたまたま読んでたので手を挙げた。授業後に先生が持ってた最新刊が読みたかったので、「貸してください」と言いに行ったら、「本は人に貸さないことにしてる」と断られた。が、放課後「全クラスに聞いたけどお前しか宮本輝読んでなかったから貸してやる」と言われたけど、本を人に貸さない主義の人から本借りるの怖すぎるな、と思って、ものすごく慎重にお取り扱いさせていただいてびくびくしながら読んだのを覚えている。もう人から本借りるのやめよう、と思った一件だった。

 

 

本の話をすると終わらなくなるけれど、勉強において、何か特殊なことがあるかといえば、とにかく本を読みまくっていたことだと思う。

文字情報を処理するスピードは、勉強において、本当に役に立つもので、参考書一つ読むにしても速度はもちろん、理解度も違ってくるし、記述問題を書くのにも頭の中から取り出すことのできるストックが多ければ多いほど有利になるだろう。

 

読書習慣の有無は根本的な地力の部分で物を言う。

受験生にはもう遅いかもしれないが、高1生、高2生ならまだいける。中学生・小学生なら言うことなし。始めるに早すぎることはないし、また、受験に間に合わせることを除けば、遅すぎることもない。

 

何よりも、自分の心が動いた本は一生の財産になる。辛い時に自分を支えてくれる、逃げ場になるシェルターのような、そんな大事な本がたくさんあれば、少々の辛いことは乗り切れる。新刊が楽しみな作家がいれば、その作家の新刊が出るまでは、がんばって生きておこう、と思える。(僕は幾度となくこれに助けられた。)

現実がどれほどクソでも、フィクションの中に自分の宝物が詰まったシェルターがあれば、なんとか楽しく生きていける。現実を乗り越えよう、現実を書き換えようという気力が出て来る。

 

さあ、今日はどんな本を読もうか。

 

 

 

【本日の一冊】

JM・アドラー 、VC・ドーレン 『本を読む本

 

≪内容紹介≫(amazonより)

本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。

 

≪一言≫

読書論の中でもすっごくいいやつ。読書に対する敷居の高さを下げ、また深く読み込みたいならば、その助けになるような指南をしてくれる、読書に興味のある人すべてにおすすめの一冊。

最初から最後まで通読しないといけない、とか、小難しい新書を読まなきゃいけない、とか、文学作品を読まなきゃいけない、とか。そういった妄想を吹き飛ばして、気楽に読書を楽しむことができるようになる。

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