高校3年生の数人が自習室を愛用してくれている。
昨日も学校が終わってから、22時過ぎまで使ってくれていた。
その生徒たちを見送っていたときに次の言葉を言ってくれた。
「ここに住めたらいいのにー。」
「ここから学校に通いたいー。」
以前の自分なら「はいはい、家に帰ろうね。」
と思っていたが、自分で作った塾なので、
これらの言葉はすごく嬉しかった。
一生懸命磨いた床に、自分で選んだ机やイスを並べている。
トイレ掃除をしたり、本棚やゴミ箱を設置したり。
生徒がたくさん勉強できるように、
一つ一つに想いを込めて、
空っぽだった部屋に、手作りで塾を作った。
その想いの詰まった塾に住みたいと言ってくれている。
何気ない一言だが、本当に嬉しかった。
あぁ塾作ってよかったなー、と。
以前の自分では気付けなかったことが、
今では気付けるようになっていると思う。
よく「幸せは目の前にある」という言葉を聞くが、
その通りなのかもしれない。