宮崎興治の生徒に!保護者へ!塾内日誌!

BLOG消しカス

2012.06.22

授業教室でも自習室でも、生徒がいつも座る席がある。

「ここがあなたの席ね。」と言ったことは1度もないが、

みんな座る席は大体同じだ。

別にどこに誰が座っているかなんて

覚えようとしてるわけじゃないけど、

毎日毎日見ていると自然と覚えてしまう。

で、毎朝塾の掃除をしているのだが、

机を雑巾でふくときに気付くことがある。

消しカスがきれいにとってある机と、

消しカスがそのまま散らばっている机。

消しカスをとってくれているととても嬉しい。

掃除が楽になるし、何よりその心遣いが嬉しい。

消しカスを取ってくれている確率が多いのは高3だ。

逆に消しカスをそのままにしている確率が多いのは高1。

大人になると気遣いができるようになるのかなー。

うーむ。

消しカスで思いだしたが、

学校教員の採用試験を受けたとき、

筆記試験があった。

その学校に無事採用されて働いていたが、

あるとき、当時の校長先生と二人で食事に行く機会があった。

そのときにこんなことを言われた。

先生「宮崎くんはまじめだよね。」

私「え、そうですか?」

先生「採用試験のときに筆記試験があったでしょ。」

私「はい。」

先生「試験後に消しゴムのカスが机に残っていたんだけど、

   宮崎くんはその消しゴムのカスを集めて自分の手にとったんだよ。」

私「そ、そうでしたっけ。覚えてないです(^^;」

先生「で、その消しゴムのカスをポケットに入れて帰ったんだよ。

   たまたまその場面を見かけたんだけど、

   この人は信用できるな、と思ったんだよ。」

私「そうだったんですか。」

先生「まぁ採用には全然関係ないけどね(笑)。」

私は本当にそのときのことを覚えていない。

ただ、当時から「人が喜ぶことをしよう」ということは

いつも思っていた。もちろん今も。

例えば、飲食店のトイレなんかで、

手洗い場に水が散っていたら拭いてみるとか、

道にゴミが落ちていたら拾ってみるとか。

自分にできる範囲のちっちゃいことだ。

誰かに見てもらうためではなく、

これをやると自分の気持ちが軽くなるのだ。

いいことをした後は誰でも気持ちがいいものだ。

だから、常日頃から心がけている。

ある本に書いていたのだが、

「道端にゴミを捨てる人は自分の徳を捨てている。

 ゴミを拾う人は自分の徳を上げている。」

まさにその通りだと思う。

あれ、消しカスの話だったのに、

いつの間にか徳の話になってる。

まぁ、じゃあ結論は「徳を積みましょう」ということで(笑)。

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