今年、台風がいくつも日本に上陸した。
ニュース番組で、木が倒れている様子はたくさん見たが、
竹が倒れている様子は全くなかった。
どんなに強い風に吹かれても、
竹は大きくしなるだけで、
倒れたりはしない。
では、どうして竹は強いのか。
それは一定の間隔ごとに「節」があるからだ。
一つ一つの丈夫な「節」が竹全体を支えているのだ。
人生はこれに似ている。
生きていく中で、
乗り越えなければならない壁に何度かぶち当たる。
この壁を一つ乗り越えるたびに、
自分の人生の中に丈夫な「節」ができる。
もちろん、自分の選択によって、
壁をよけて通ったり、
壁の高さを低くしたりできる。
しかし、そんなことをしたら丈夫な「節」はできない。
高校受験や大学受験、就職活動、重要な仕事など、
節目節目で丈夫な「節」を作っておくと、
その一つ一つの「節」が人生全体を支えてくれる。
台風のような困難が人生に直撃しても、
たくさん丈夫な「節」を持った人生なら、
きっと倒れたりはしない。
丈夫な「節」を作るために大切なことは、
目の前のことを全力でやっていくことだ。
例えば大学受験。
東大に行くことは確かにすごいけど、
本当の本当に大切なのは偏差値ではなく、
自分自身が全力でやりきったかどうかだと思うのだ。
全力でやりきって自分の納得する大学に行ったのなら、
それはきっと丈夫な「節」ができている。
自分の人生の「節」を作れるのは自分しかいない。
大学受験を通して一つの丈夫な「節」を作ることで、
みんなが幸せな人生を歩むことを願っている。