先日、教え子から電話がかかってきた。
数学の先生を目指して大学に進学した生徒なのだが、
何やら相談があるとのこと。
簡単に内容を書くと、
アルバイトで塾の先生をしているけど、
受験生を担当することになって自信がありません、と。
何事においても、
初めから上手くいくことは少ない。
最初からスイスイ自転車をこげる人がいないように、
最初から自信を持って教えることは難しい。
だから、最初は自信がなくても、
とにかくがむしゃらにやることが大切になってくる。
やるだけのことをやって授業に臨む、
そうするしか道はない。
例えば、他の先生の授業を見学させてもらったり、
参考書を買って読んでみたり、ね。
やるだけのことをやって授業に臨むことを繰り返している内に、
もっとこうすればいいな、
とか、
今度はこうやってみよう、
という工夫が出てくる。
で、それを試していくと、
こうすればわかりやすく教えることができるのか、
ということがだんだんとわかってくる。
すると自信を持って、授業をすることができる。
だから、まずはやるだけやって授業に臨んでごらん、
というアドバイスをした。
ここでまたその教え子から質問された。
「わかりました。
ただ、営業なら売上金額をみれば成果がわかりますけど、
教育って、何をもって成果とするんですか?」と。
私はこう答えた。
「俺はね、感謝された量だと思ってる。
人からどれだけ感謝をされたか、
それが教育、そして人生における成果だよ」と。
その教え子は納得したみたいで、
最後に、
「いつか先生を超えてみせます!」
と言って、電話を切った。
私は人並みに負けず嫌いなのだが、
教え子に超えられるのなら嬉しいな、と思った。
今はまだまだ経験不足でしんどいかもしれないけど、
いつか自分を超えてくれることを願ってます(^^)
がんばれ!